【妊娠中の方必見】妊娠中に食べてはいけない食品を理由と共に解説

妊娠・出産・育児

皆さん、こんにちは!

この記事を読んでいただいているということは、妊娠中の食事で気を付けておかないといけない食品って何だろう?また、どの程度なら食していいのだろう?と疑問を持たれている方々だと思います。私たち夫婦は第1子を授かった際同じ状況で、ネットや本などでいろいろと妊娠中の食事に関して勉強していました。今回はそこで得た情報を皆様にお伝えしていきたいと思います。

食事が赤ちゃんに影響するのはいつから?

妊娠中に控えたほうがいいと言われているものを最近食べてしまい、その後妊娠が発覚したというママも少なくありません。
「あの時食べたものが赤ちゃんに悪い影響を起こしたらどうしよう」と不安になりますよね。

赤ちゃんがママから栄養をもらうのは胎盤が完成する妊娠5ヵ月(妊娠16週)位から。それまでは卵黄のうという器官から栄養を補っているので、心配しなくても大丈夫です。
一部の食べ物を除いて、胎盤が完成するまではママの食事が赤ちゃんに影響することは少ないので安心してください

ただし、妊娠前から摂っておきたい栄養素もありますので食事を気にするのは妊娠5ヶ月以降でいいやとは思わないでください

妊娠前から摂りたい栄養については、以下で詳しく解説しています

https://haru-taku.com/folic-acid/

妊娠中になぜ食べてはいけないのか知る

ネットやマタニティー雑誌などの情報でたくさんの「妊娠中に食べてはいけない食品リスト」があります。ただ、私たちも妊娠が判明した際に調べましたが見る記事などによって意見が違ったり、曖昧な表現をされていることが多く全部我慢しないとダメなの?と感じて悩んでいる時期もありました。

私は薬剤師をしています。薬の説明や日常生活で少しでもリスクがあれば、理由を踏まえてではありますが、そういった行動はなるべく避けるようにお伝えもしています。ただ、やはり立場上少しでもリスクがあることを「やってもいい」と断言してお伝えすることはなかなか難しいです。「やってもいいと言われたことをやったら健康被害が出た。」なんて患者さんに言われてしまったら責任問題になってしまいますからね(汗)なので、ネットなどで医師が監修している記事で少しでもリスクがあることに対しては曖昧な表現や、してはいけない。と記載することも理解できます。

ですので、私たちは。自分でちゃんとリスクを判断したうえで食べるかどうか判断しようと思い、なぜ食べないほうがいいのか?その理由を調べました。正しい情報を得ることで、自分でも納得がいっているので気持ち的にも受け入れやすくなると思います。妊娠と食品のリスクをしっかり学び、その上で食べるか食べないかは、「大好物なのでどうしてもたべたい。」と思う気持ちと、リスクとを天秤にかけてご自身で判断できるようになりましょう

では、まずできるだけ避けるべき食品を紹介します

避けるべき5つの食品

今から紹介する食品は妊娠中は控えるべき5つの食品です

  1. 加熱殺菌されていないナチュラルチーズ
  2. 肉や魚のパテ
  3. 生ハム
  4. スモークサーモン
  5. 生肉

妊娠中にこれら5つを食べると、お腹の赤ちゃんのに重大な悪影響を及ぼす微生物に感染する可能性が高くなります。

次に、悪影響を及ぼす病原菌について解説していきます

妊娠中に気を付けたいリステリア菌

リステリア菌とは

リステリア菌とは、河川水や動物の腸管内など環境中に広く存在する細菌で珍しい菌ではありませんが、妊娠中にリステリア菌に感染すると、流産に繋がったり、赤ちゃんが感染してしまって敗血症にかかってしまう可能性があります

厚生労働省の発表によりますと、日本でのこれまでの食中毒統計では、リステリアによる食中毒の報告例はないそうです。食品安全委員会の評価書によると、リステリア感染症の推定患者数は年間200人(平成23年)とされていますおり感染するのは稀だと言えるでしょう。ただ、ここで重要なのは妊娠中は普通の人よりも約20倍リステリア菌にかかりやすくなってしまう*ことです

厚生労働省:https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/0000055260.html

*https://www.who.int/news-room/fact-sheets/detail/listeriosis

リステリアに感染して重症化することはまれですが、重症化すると致死率が高い疾患であることから、世界保健機関(WHO)においても注意喚起が行われています

リステリア菌の繁殖条件と殺菌方法

リステリア菌は耐熱性は弱く75℃数分の加熱で死滅してしまいます

一方、0℃~45℃で増殖して耐酸性が強く、常温では10%の食塩水でも増殖できる特質を持っています

つまり、しっかりと加熱すれば殺菌できるが、塩漬けの食品や冷蔵庫の中でも繁殖できるので注意が必要です

上記で挙げた5つの食材は繁殖条件を満たしていて、殺菌されていない食材になります

海外ではこれら5つの食材でリステリア菌による食中毒の報告が多いことから注意が必要です

ちなみに、ナチュラルチーズは控えるべきですが、プロセスチーズは加熱殺菌されているので食べても問題ないです。商品の裏側を見てもらえれば、ナチュラルチーズかプロセスチーズか判断できます

私もチーズが好きなので妊娠中はプロセスチーズをよく食べていました

ナチュラルチーズ:乳、クリーム、バターミルク又はこれらを混合して凝固させた後、ホエーを除去して製造されたもの(カマンベールチーズなど)
プロセスチーズ :ナチュラルチーズを粉砕、加熱融解して乳化したもの。製造過程に加熱の工程が含まれるため、リステリアのリスクは低くなる(スライスチーズなど)

実は、これらの食品以外にもリステリア菌は存在します。それは生野菜や果物です

アメリカではメロンやアボカドを原因としたリステリア菌による食中毒が過去に発生しています

しかし、生野菜や果物はを食べることは栄養面でのメリットが大きいのでこれらを避ける必要はないと思います。ただ、妊娠中は特によく洗ってから食べましょう

最後に

皆さん妊娠や出産、子育てなどこれから起こるイベントに対して不安に思うことが多いと思います。こうしている私もそうでした。その不安は赤ちゃんや家族のことを真剣に考えているからこその悩みです。赤ちゃんのことを思って行動されている方々は本当に勉強熱心で素晴らしい行動力を持っています「自分は頑張っているんだ」と自信をもってください。きっと未来のお子さんも喜んで皆様の元に来てくれるでしょう

今回紹介した情報で、妊娠はしたが食事のせいでお母さんやお子さんの体調に影響が出てしまったとならないよう、少しでも皆様のお役に立てれば幸いです

他にも摂っておきたいサプリメントなどについても理由を含めてお伝えしていますので、ぜひ読んでみてください

最後まで読んでいただきありがとうございました

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